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将来の夢(臨時)

これもある本からのご紹介。

某日。
環状線乗務の彼。
休日でもあり、乗客は家族ずればかり。

ある駅を出る。放送をしながらふと車内を見ると…
小さい男の子がこちらを見ている。
その手には電車の本。

駅に着く。
車掌である彼は声を出し、動作をし確実にドアを閉め発車する。
ふとあの男の子を見るとその目が輝いていた。

終着駅に着いた。列車は入区。
彼が区所へ帰ろうとすると…

「すいません」
あのこの母親だった。
「はい、なんでしょうか?」
彼は笑顔で答えた。

「この子と一緒に電車の前で写真を撮ってもらえませか?」
と言った母親のそばにあの男の子がいた。

「はい、かまいませんよ」彼は笑顔で答えた。

電車をバックに男の子と並ぶ。
彼はしゃがみ男の子に制帽をかぶせる。
「かっこいいな♪かぶって写真写ろうな」

「うん♪」
男の子のこぼれ落ちそうな笑顔が印象的だった。

男の子の肩に手を回し、2人でピース♪

撮ったあと母親にお礼のあいさつをもった。
男の子が笑顔であるいていったのが心に残っている。

幼い頃の自分を思い出した。
幼い頃の彼もあの男の子とまったく同じだった。

男の子の心に残れば…
将来の夢となれば…
その希望の助けとなれば…

そう思いつつすがすがしい気分で区所へ帰った。


自分と重なる部分が合って大好きな話です♪
by 20070707-1187 | 2008-02-05 19:55 | その他